同じ言葉なのに、なぜその人の言葉は心に刺さるのか。
同じ言葉なのに、なぜこの人の言葉は心に刺さるのか
— 言葉にも、触れ方にも、その人の「あり方」が宿る —
昨日、Instagramを見ていて、ある人が書いていた言葉が、すごく私の心に刺さりました。
「ああ、わかる」
「そう、それなんだよね」
そんなふうに、言葉がそのまま自分の中に入ってくるような感覚でした。
でも、ふと考えてみると、その言葉と同じようなことを、以前ほかの人も言っていたことがありました。
言っていることは、ほとんど同じ。
なのに、そのときは特に心に残らなかった。
この違いって、何なんだろう。
考えてみたときに思ったのは、
人の心を動かすのは、言葉そのものだけではなく、
その言葉を「誰が、どこから発しているのか」なんだと思います。
知識として知っていることを話す人。
誰かから学んだことを、自分の言葉に置き換えて伝える人。
そして、
自分自身が悩み、迷い、経験し、感じ、何度も自分の中を通ってきたものを、自分の言葉として語る人。
同じ言葉でも、そこに込められているものは全く違います。
人は、言葉の内容だけを受け取っているのではない。
その言葉の奥にある、その人自身を受け取っている。
だから、心に刺さるのだと思います。
上手な言葉じゃなくても、心に残ることがあります。
反対に、どれだけ素敵な言葉を並べても、どこか借り物のように感じることもあります。
それはきっと、その言葉がその人自身の中を通ってきたものなのかどうかを、私たちは無意識に感じ取っているのだと思います。
そしてこれは、セラピストの施術にも同じことが言えるのではないでしょうか。
同じ手技を学び、同じように身体に触れていても、
「この人の施術は、なぜか心地いい」
「この人に触れられると、なぜか安心する」
そう感じることがあります。
もちろん技術は大切です。
身体の構造を知ることも、正しいフォームを身につけることも、圧の方向やリズムを学ぶことも大切です。
でも、技術だけでは説明できない何かが、確かにあります。
それは、
その技術を、その人がどんな「あり方」で行っているか。
なのだと思います。
たとえば「力を抜いてください」と言葉で伝えることはできます。
でも、自分自身が焦っていたり、
「ちゃんとやらなければ」
と力んでいたりすると、その緊張は触れ方にも表れます。
反対に、セラピスト自身が落ち着き、相手を急がせず、身体を信頼して触れていると、その安心感は言葉にしなくても相手に伝わります。
触れることも、言葉を届けることも、本質は同じなのかもしれません。
何を言うか。
何をするか。
その前に、
「自分がどこから、それをしているのか。」
そこが、相手への届き方を変えていきます。
だから私は、セラピストにとって、技術を増やしていくことだけが成長ではないと思っています。
自分が経験したこと。
感じたこと。
失敗したこと。
迷ったこと。
そこから気づいたこと。
そういうものを、自分の中に丁寧に積み重ねていく。
そして、自分自身の感覚や想いを、誰かの言葉で代弁するのではなく、自分の言葉として語っていく。
すると、同じ技術でも、同じ言葉でも、
そこに少しずつ、その人にしか出せない「厚み」が生まれてくる。
技術に、その人自身が宿っていく。
それは、長い時間をかけてしか生まれないものなのかもしれません。
だからこそ私は、セラピストには「技術」だけではなく、「自分自身を生きること」も大切にしてほしいと思っています。
自分が本当に感じていること。
自分が本当に大切にしていること。
自分が経験してきたこと。
そこから出てくる言葉や触れ方には、誰にも真似のできないものがあります。
同じ言葉なのに、心に刺さる。
同じ技術なのに、身体が安心する。
その違いを生み出しているのは、
「何をするか」よりも、
「誰が、どんな自分で、それをしているか」
なのかもしれません。
そして、今日このブログを書きながら、私自身にも問いかけています。
あなたの言葉は、あなた自身の中を通ってきた言葉ですか?
あなたの触れ方には、あなた自身が宿っていますか?
KAORI
エグゼティシャンアカデミーOsaka
住所:大阪府大阪市西区京町堀1-8-12 エクセル靭601
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