緩めても変わらない体の本当の理由
2日間のリトリートに行ってきたのですが、
とても印象的な体験がありました。
森の中を歩き
風を感じ
海を眺め
夜は星を見ながら
静かに語り合う。
特別な施術を受けたわけでも
特別なケアをしたわけでもありません。
ただ
自然の中で
安心して過ごしていただけ。
それなのに
体に起きた変化は
とてもはっきりしたものでした。
それは
排泄が明らかに増えたこと。
普段と水分量は大きく変わらないのに
何度もトイレに行きたくなる。
最初は
少し不思議に感じました。
でも
体の感覚を静かに観察していると
はっきりとわかってきたのです。
ああ
体は今
流れ始めているんだな、と。
人の体は
常に同じ状態で働いているわけではありません。
日常の多くの時間は
軽い緊張状態の中にあります。
仕事
人間関係
情報量の多さ
時間に追われる感覚
それらはすべて
無意識のうちに
神経を「守りの状態」に置きます。
守りの状態にある体は
呼吸も
血流も
内臓の働きも
必要以上に動かさないように
静かに制限をかけます。
それは
体にとってはとても自然なことです。
なぜなら
危険を感じている時に
大きく循環を起こすことは
エネルギーを消耗する行為だからです。
だから
体は緊張している時ほど
流れを止めます。
しかし
安心できる環境に身を置いた瞬間
神経は
もう守らなくてもいいと判断します。
その時
体は止めていた働きを
ゆっくりと再開します。
呼吸が深くなる
血流が上がる
内臓が動き出す
体液が巡り始める
そして
不要になったものが
自然に外へ出ていく。
今回の排泄の増加は
まさにそのサインでした。
ここで改めて感じたのは
リラクゼーションの本質は
筋肉をゆるめることではない
ということです。
本当に必要なのは
体が「もう流れていい」
と感じられる状態をつくること。
その条件が整った時
回復は外から与えられるものではなく
体の内側から
自動的に始まります。
どれだけ高度な技術であっても
神経が守りの状態のままでは
深い変化は起きません。
逆に安心が成立した瞬間
わずかな触れ方でも
体は驚くほど大きく変わることがあります。
自然の中で起きたこの体験は
私たちが日々行っている
リラクゼーションという仕事の
本当の役割を確信をもって
教えてくれました。
リラクゼーションとは
気持ちよくすることだけではなく
生命が本来の働きを
思い出せる環境を整えること。
体は安心した時にしか
本当の意味で流れ始めない。
だからこそ
その「安心が成立する空間」を
手でつくれるセラピストは
想像以上に大きな力を持っているのだと思います。
KAORI
エグゼティシャンアカデミーOsaka
住所:大阪府大阪市西区京町堀1-8-12 エクセル靭601
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