何者かになろうとして、苦しんでいるセラピストへ。
最近、
リラクゼーションセラピストという仕事が、少しずつ苦しくなっているように感じています。
それは技術が足りないからでも、
努力が足りないからでもありません。
現場を離れず、
真面目に向き合っている人ほど、
どこかで息苦しさを感じ始めている。
その理由のひとつに、
リラクゼーションの現場なのに、
「改善」「変化」「結果」を
無理に語ろうとしすぎていることがあるように思います。
「どうやったら身体を改善できますか?」
「この技術で、どこが変わりますか?」
そんな問いを、
リラクゼーションセラピスト自身が
自分に投げ続けて、
答えが出ないまま苦しくなっている。
でも、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。
そのお客様は、
障害があるわけでもなく、
病気の治療を求めているわけでもない。
日常生活を普通に送れている人の
一体何を、どこまで“改善”したいのでしょうか。
本来、職業にはそれぞれ役割があります。
リラクゼーションセラピストの役割は、
医療でも、治療でも、矯正でもありません。
それは
緩む時間を提供すること。
安心して力を抜ける場をつくること。
けれど今の業界には、
「結果が出せないと価値がない」
「変えられないとプロじゃない」
そんな空気が、静かに広がっています。
その空気の中で、
セラピストは本来の役割を見失い、
無理に“何者かになろう”としてしまう。
どうぞ考えてみてください。
施術中に笑顔が増えた。
呼吸が深くなった。
「今日はよく眠れそう」と言われた。
「ここに来ると、なんだか安心する」と言われた。
それは本当に、
「改善ではない」と言い切れるでしょうか。
身体を変えなくても、
状態が変わることはあります。
状態が変われば、
その人の一日や、人生の質は、
確実に変わっていきます。
私は思います。
リラクゼーションセラピストが
“改善”を追いすぎるほど、
リラクゼーションから離れてしまう。
ただコリをほぐすことだけが価値なら、
それは人である必要はないのです。
でも、
「この人に触れられると安心する」
「ここに来ると、自分に戻れる」
その感覚は、
人にしか生み出せないものです。
お客様から自然に出てくる
素直な反応を、ちゃんと見てください。
数値や理屈より、
現場で起きていることを信じてください。
そこに、
あなたにしかできない
リラクゼーションがあります。
ただコリをほぐせるだけが、生業ではない。
それを忘れたとき、
この仕事は、
ただの作業になってしまうのだと思うのです。
KAORI
エグゼティシャンアカデミーOsaka
住所:大阪府大阪市西区京町堀1-8-12 エクセル靭601
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