やり方から在り方へ
スウェディッシュマッサージを教えて、23年が経ちました。
ふと、降りてきたことがあります。
これからの時代、「やり方」だけでは足りない。
そう、はっきりと感じたのです。
では、やり方ではないとしたら、何なのか。
行き着いたのは、「在り方」でした。
セラピストという仕事は、対人です。
お客様は、何かしらの体や心の不調を抱えてやってきます。
これまで私たちは、その不調に対して原因を探し、解剖学の知識を積み上げ、技術を磨いて施術にあたってきました。
けれど、ここ数年、私の感覚の中で、ある確信が大きくなってきています。
お客様の不調は、筋肉や内臓や神経や血液、そういった部分だけの問題ではない。
施術を受けに来られるクライアント自身が、自分の本体性を生きられていない。そのことが、体に現れている。
だとしたら、セラピストの役割は何なのか。
それは、お客様を本体性に戻していく媒介になることなのではないかと思うようになってきました。
技術にあり方が露呈する
私が教えるスウェディッシュマッサージは、オイルが少ない技法です。手の力では、押せません。
体を委ねるーーその状態を作らなければ、技術として成立しないのです。
そして、ここに本質があります。
自分の本体性を生きている人は、委ねることができます。
けれど、本体性から離れている人は、力でなんとかしようとする。
つまり、手技そのものに、その人の「今の在り方」が露呈する構造になっているのです。
私は、生徒さん一人ひとりのその状態を読み取りながら、指導しています。
「あなたの生き方がこう出ていますよ」と直接伝えるのではなく、技術を通して、本人が自分自身に気づいていけるように。
技術とあり方は、同時にしか伝えられない。
あり方だけを言葉で語っても抽象論になり、技術だけを教えても、表面的なものにしかならない。
手を動かす、その瞬間瞬間に、両方が同時に立ち上がるのです。
まず、セラピスト側が本体性を生きていること
セラピスト自身が、自分の軸を、本体性を生きていること。
私は、これが何よりも大事だと思っています。
そして、それには順番があるのです。
セラピストが本体性を生きていなければ、お客様を本体性に戻す媒介にはなれません。
手から伝わるもの、空間に流れるもの、言葉以前のところで、すべて伝わってしまうから。
逆に言えば、自分の軸で生きているセラピストは、特別なことをしなくても、その存在そのものが、お客様にとって「戻る場所」を思い出させてくれます。
技術は、練習すれば身につきます。
けれど、自分の軸で生きるということは、ごまかしがききません。
だからこそ、セラピスト側がまずそこを生きていることが、すべての土台になります。
10年かけて、確信に変わった
このことに気づき始めたのは、10年ほど前からでした。
なんとなくの輪郭が見えていた状態が、深い確信に変わってきたのは、ここ数年のことです。
確信は、頭で考えて持てるものではありません。
自分の体感がそこに追いついた時に、初めて持てるものなのだと思います。
概念が、変わる
これからお伝えしていく内容は、今の世の中にあるスクールの教え方とは、正反対になります。
概念が変わる、と言ってもいいかもしれません。
これまで積み上げられてきたものが、覆るような理論です。
だから、信じられない人もいると思います。
「やはり知識が大事だ」と言う人も出てくるでしょう。
知識を否定しているのではありません。
知識の置かれる位置が、変わるのです。
在り方が土台にあった上での知識は、生きます。
けれど、あり方が抜けたまま知識だけを積んでも、それはお客様を本体性に戻す力にはなりません。
順番と、土台の話です。
この時代を、変えるためにセラピスト業界の時代を変えるには、覚悟がいります。
私にできることは、まず、今私の元にいる生徒さんたちに伝えていくこと。
そしてもう一つ。
これからスクールを選ぼうとしている方たちに、もう一つの道があることを知ってもらうこと。
なんとなく違和感を持ちながらも、「でも資格や知識が大事だと言われるから」と迷っている方が、きっといるはずです。
その方たちが、「あ、こういう道もあるんだ」と気づける入り口になれたら。
そう願って、書いています。
KAORI
エグゼティシャンアカデミーOsaka
住所:大阪府大阪市西区京町堀1-8-12 エクセル靭601
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