「教えよう」とするほど、お客様は心を閉ざす
EAOのスウェディッシュにも応用している流体力学に「圧力勾配」(あつりょくこうばい)という法則があります。
液体や気体は、圧力が高いところから低いところへ、流れる、という法則です。
実はこの法則、施術の技術だけでなく、接客やカウンセリングの質を劇的に変えるヒントが隠されています。
「教えよう」とすると、お客様は心を閉ざす
セラピストが「何かアドバイスしよう」「治してあげよう」と力むと、セラピスト側が“高圧”の状態になります。
すると、お客様は無意識に防御反応を起こし、心を閉ざしてしまうのです。
高圧と高圧がぶつかって、反発が起きてしまうんですね。
こちらの“圧”を下げる3つの習慣
では、こちらの圧を下げるとは、具体的にどうすることなのか。
私が意識しているのは、次の3つです。
① 「教えよう」「治そう」という意図を一旦手放す
施術中、頭の中で「次にこれを言おう」「この症状にはあのアドバイスをしよう」と準備していると、こちらの内側が“何かで満ちている”状態になります。これが高圧です。
その準備や意図を一旦脇に置いて、お客様の言葉をそのまま受け取るスペースを、自分の中に空けておく。
② 沈黙を怖がらない
会話が途切れた瞬間、つい何か喋って埋めたくなりますよね。
でもその「埋める言葉」が、実は高圧を作っています。
沈黙が訪れても焦らず、お客様が次の言葉を見つけるまで待つ。
③ ジャッジしないで聞く
「それは〇〇が原因ですね」「それなら△△した方がいい」と頭の中で評価しながら聞いていると、こちらの判断で内側が埋まってしまいます。
評価や判断を一旦保留して、ただ「そうなんですね」と受け止める。
そうすると、お客様の本音が流れ出す
こちらの内側が空っぽに近づくほど、お客様の中に溜まっていた悩みや本音が、高いところから低いところへ流れるように、自然と溢れてきます。
「実は……」という言葉が出てきたら、それは圧力勾配が働き始めたサインです。
引くことで、惹きつける
こちらが引く(圧を下げる・スペースを作る)ことで、相手を惹きつける(流れ込ませる)。
これが、心の圧力勾配です。
明日のカウンセリングで、アドバイスしたくなった瞬間に一呼吸だけ置いて、代わりに「一番スッキリさせたいのはどこですか?」と聞いてみてください。
自分の内側にスペースを空ける感覚を一度体験すると、その後の会話の流れ方が、きっと変わります。
KAORI
エグゼティシャンアカデミーOsaka
住所:大阪府大阪市西区京町堀1-8-12 エクセル靭601
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